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NC職員が国内の航路標識保守担当職員に自主的に研修を行い、フィリピン全体の航路標識保守運用技術の向上が図られることが望まれる。
更に、現在フィリピンの航路標識は、施設機器の老朽、盗難、破壊行為、台風等の自然災害によって消灯に至っているものが多い。早期復旧に必要不可欠な予備品の不足も深刻である。今回の事前調査において、保守技術の向上とともに、施設機器の改修整備、予備品の補充を推進する必要性を痛感した。また、国内航路標識の現況、予備品の在庫状況等が正確に把握されていない。今後、計画的な整備、予備品の補充を行うためには、これらのデータを収集管理するシステムを構築することも必要である。これらの実施についても将来我が国として協力していく必要があろう。

 

最後に、本プロジェクト実現のため長期にわたりご尽力頂いたフィリピン、黒澤専門家(現海上保安試験研究センター技術第一課専門官)とこの度の事前調査実施のためご協力頂いた全ての方々に対し感謝の意を表します。

 

 

 

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